見た映画に関する個人的メモ


1996年

3月2日
「ニクソン」。 子豚が羊飼いの家に貰われていきました。 クリスマスの日、焼豚にされそうになりますが、この子豚は根性がありまして、 牧羊豚を目指します。それを見た飼い主は牧羊犬大会にこの子豚を出場させます。 結局飼い主は焼豚を食べることができず、肉を損した。「肉損」。 じゃなくて、それは「ベイブ」の予告編。予告編で感動したのは「スピード」以来です。 もうひとつの予告編は、”あなたの過去消します”。 シュワルツェネッガーの「イレイザー」。
で、「ニクソン」ですが、会社のロゴマークも出ず、タイトルも出ず始まりました。 変だなあと思いましたが、オリーバー・ストーンのことです、 珍しい手を使うなあと思いました。 最初はリンカーンの石像の前で学生たちに囲まれるシーン。 で20分位たったとき、いきなり映写機が止まりました。 薄々は感じていましたが、映画の途中から上映を開始していたのです。 10分くらいたってから再び上映開始。今度はロゴも出てきましたし、 タイトルも出てきました。ただでさえ3時間あまりもある上映時間。 そして30分のロスタイム。私の集中力は完全に切れてしまいました。 映画の3分の1はウトウトしてしまいました。 話しは時間経過と共に素直に流れるわけではなかったので、 居眠りしていては筋を追いきれませんでした。 キッシンジャーの顔はそっくりでした (知っている顔はニクソンとキッシンジャーだけだったからかも知れないですけど)。

3月9日
「カットスロート・アイランド」。 女海賊が敵に邪魔されながらお宝を探すお話し。 この映画は劇場で見ないと意味がないでしょう。 筋は単純そのものだし、てんこ盛りのアクションを理屈抜きで楽しむ映画ですから。 この映画の欠点はアクションにスピード感が感じられないこと (って、結構致命的かも(^^;))。 アクションをじっくり見せようとして、 1カット1カットが長め(のように感じました)で スローモーションを多用しているのが原因かな?
まあ、眠くならなかったので(^^;)合格でしょう。

「デッドヒート」。 ジャッキーチェンが悪の親玉とカーレースで決着をつけるお話し。 2本立ての2本目はウトウトすることが多いのですが、大丈夫でした。 ジャッキーチェン、相変らず体を張ってますねえ。 アニタ・ユンは「つきせぬ想い」や「君さえいれば」 の時ほど魅力的ではありませんでした。今回のレポーター役は明らかに”役不足”。
それにしてもでかいパチンコ玉(^^)。

3月17日
○「ベイブ」。 筋は「ニクソン」のところで書いたのでよいとして。
感動しました。とにかく子豚がけなげでかわいいです。 ペットに一匹、子豚が欲しくなっちゃいました。 実際はすぐにBigになるらしいですが。 しかし最後の********は反則技では? まあ信頼関係があったからこそと納得しておきましょう。

△「ブロークン・アロー」。 二人のパイロット。ひとりが核弾頭を盗み、ひとりがそれを追いかけるという話し。 派手なアクション・火花飛びまくりなんですが、 何をやられたってそんなに驚かないです、既に。 核弾頭を盗まれたにしては緊張感がいまひとつ。話しに工夫がないと苦しいです。 ジョン・ウー監督のファンの人にはセルフパロディとでも言うべきシーンが いっぱいで、楽しめるらしいです。

△「コピーキャット」。 異常連続殺人犯ものです。 公開時期が近いだけに何かと「セブン」と比較されそうな作品。 「セブン」は最後に異様な緊張感を作るのに工夫が見られました。 「コピーキャット」はスリラーとしては普通の出来のように感じました。 それよりもシガニー・ウィーバーとホリー・ハンターのヒロインぶりを 楽しむ映画でしょう。ヒロイン映画としてはよくできているのではないでしょうか。

3月20日
△「ジュマンジ」。 すごろくの話。止まった所で出てくるコメントの通りのことが現実に起こり、 すごくおどろく。誰かがゲームをあがれば全部消えてなくなるので、 とんでもないことが起こっても途中でやめるわけにいかないというわけです。
このアイデアは素晴らしいです。だって何でもありだもの。 何を出しても許されてしまうわけですから。 ごった煮って感じです。SFXで何を見せてやろうか、作る側は腕がなるでしょうね。 「おーすげー」、とか言いながら(実際には声は出しませんが)見てました。 しかし、出てくるものがジャングル関係に偏っていたのが難かな。 もう少し突拍子もないものも出せばよかったのに。 そうですねえ、例えば、触った物の形に変わる液体金属の怪物とか(^^;)。 もうひとつ、前半がちょっとかったるいかな、という気もしました。 そこで眠ってしまったら泣くに泣けません。 もしヒットすればパート2が作られるでしょうね。その時はジャングル関係以外を希望。
ハートウォーミングなところもあり、春休み家族向けの作品といえるでしょう。

3月23日
○「トイ・ストーリー」。 アンディのお気に入りのおもちゃ、カウボーイのウッディ。 新しいおもちゃ、宇宙戦士のバズ。アンディの興味はバズに。 面白くないウッディ。ふたりは反目しあうが、やがて...という話。
全編CGIで作られた映像はすごいです。それだけでも必見といえるでしょう。 話もよくできていますし。これから映像技術はどうなっていくのでしょうね?

○「(ハル)」。 パソコン通信で知り合った男女が、電子メールで心を通わせてゆき...という話。
見終った後、どこかで観た話だなあと思ってちょっと考えたのですが、わかりました。 「めぐり逢えたら」。トム・ハンクスとメグ・ライアンが出てた作品です。 あれは電子メールではなく郵政省メールでしたが。
確かに見知らぬ人に対しての方が、 正直に心を打ち明けられるということはあるかも知れませんね。 関係を断とうと思えばいつでも断てるわけですから。 でもそうやってずっと話していると、 いつの間にかその相手が「なくてはならない存在」になっていく。 わかるような気がします。
確かに「読む映画」でした。

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