1月に観た映画


1月3日

バード・ケージ △

おかまクラブを経営するおかまの両親を持つ息子が結婚することになった。 相手の父親はお堅い議員。2つの家族が会うことになり、 おかま側は何とかそのことがバレないようにごまかそうとするが、というコメディ。
笑わせてくれながら家族とは何かということを考えさせられる良心的なコメディと 言えるのではないでしょうか。クスクス笑いはかなりあったのですが、 爆笑度は低かったと思います。

1月4日

ジャイアント・ピーチ

両親を失った少年は2人のおばにこき使われる。ある日、 魔法の力で大きくなった桃とその中に済む昆虫達と共に夢のニューヨークを目指し、 少年は旅立つ。
人形を少しずつ動かして撮影するストップモーションアニメです。 要するに童話なのですが、童話というからには何か教訓があるはずで、 それはたぶん「みんなで力を合わせることが大切」ということなのでしょう。 しかし強盗をするのはいかがなものでしょうか?(笑)

天使の贈りもの

トラブル続きの牧師。 忙し過ぎて牧師にかまってもらえない彼の家族。 天使は彼を助けようとするが、というハートウォーミングコメディ。
う〜ん。いい話だったような気がしますが、 何かぼんやりした印象しか残りませんでした。 ホイットニー・ヒューストンの歌声が聞けるので、それでいいのでしょう。

1月6日

評決のとき ○

黒人少女をレイプした白人青年2人が少女の父親に射殺された。 黒人差別の残る地区で、父親の弁護を引き受けた弁護士は彼を救うことができるか、 という法廷物。
2時間半がアッという間という意味では面白い作品だったと言えるのですが、 あれでメデタシメデタシとは....。 あの結末は私の倫理感では納得できません。 実は本筋と関係ないエピソード(キーファー・サザーランド関係)で、 あの結末を「良かったね」と観客に思わせようとしていたり (洗脳に近いかも)。 日本の裁判が陪審員制度でなくて良かったという感想を持たざるを得ませんね。

あまりの結末に最初の評価は無印だったのですが、 いろいろ考えさせてくれたということでまた見てみたい気分になってきました。


1月18日

お得な2本立て。

ジングル・オール・ザ・ウェイ

クリスマスプレゼントとして息子にせがまれた大人気のターボマン人形。 どの店でも売り切れのこの人形を求めてシュワルツェネッガーが奮闘するコメディ。
クリスマスもので旬は過ぎてしまっていますが、やっと見に行きました。 たぶん初期の作品を除けばシュワルツェネッガー主演の映画はほとんど全部観ていると 思います。今回はパスしようかなとも思ったのですが、やっぱり観てしまいました。 う〜む、ファンなのかなあ?
この作品も何も考えないで観ることができて、悪くないと思います。 テーマは「家族愛」。 人形を探しまわるだけの話でどれだけ引っ張れるかと思いましたが、 最後の展開は予想通り。 オチがあるのでエンドロールが始まっても席を立たないように。

ファイナルプロジェクト

核弾頭密売の陰謀をめぐってジャッキー・チェンが世界を飛び回るアクションもの。
本当に42歳か、ジャッキー(笑)。相変わらず肉体を酷使したアクション。 そのうち死ぬぞ、おい。ストーリーは在って無いようなもの。 ひとつのアクションシーンが無駄とも思えるくらい長いのですが、 それがウリだから仕方がない。 素直にジャッキーのアクションを楽しみましょう。 一度見れば充分ですが、一見の価値はあるかも。

1月19日

今日もお得な2本立て。

グース △

母親を亡くした少女はグースを育てることに生きがいを見い出し、 成長したグースを渡りへと導こうとする。
安心して家族で楽しめる映画ですね。 少女の後ろをトコトコついていくグースたちの可愛らしいこと。 素直に感動。

マチルダ

天才少女マチルダがいじわるな両親、 児童虐待校長先生にお仕置きをするコメディ。
なんかブラック。すっきりしない。 悪い大人を子供がやっつける痛快コメディなのですが、 逆に見ると小生意気なガキが大人を手玉にとるという話。 そういう風に思えてしまうのは私がじじいになったからかな? 退治される大人たちにとっては当然の報いなんですけどね。 手加減を知らない子供は恐いっす。 血がつながっていることが家族の条件ではないということには賛成しますが、 ドライな結末ですね。妙な映画でした。
どうも最近、映画の見方がひねくれてきたような気がします(苦笑)。

1月24日

ファーゴ △

金に困った男がやくざな男たちに妻の誘拐を頼み、 妻の父から身代金をせしめようとするが、という話。
実話だそうです。悲喜劇ってやつですか。 男の思惑通りに事が運ばず、最悪の展開になってしまうわけで、 そこらへんが喜劇なのでしょう。 歯車が狂っていく様がきっちり作ってあるなと思いました。 雑誌の紹介などで喜劇を想像していたのですが、 意外や意外、バイオレンス映画でした。 笑おうと思って行ったのに。

1月25日

グリマーマン

連続猟奇殺人事件を追うスティーブン・セガール刑事とその相棒。 セガールの元妻とその夫が殺され、セガールが疑われるが、 という刑事アクション映画。
今回はいつもの強いセガール。 猟奇殺人は「セブン」あたりを意識したのでしょうか。 ひとひねりしようとして失敗したという印象ですね。

フェノミナン

天から降ってきた光につつまれた後から、超人的な能力を発揮しはじめたトラボルタ。 惚れてる女性になかなか相手にされず...
最初はトラボルタのすごい超能力の話。それが町の人たちとの溝を生んでいく。 そういう溝の話だと思って見ていたら、最後はああいう話になっちゃうのね。 違う話が2つくっついたような感じがして、映画全体がぼやけてしまった印象。 終りの方で交わされるトラボルタと病院の先生との人間の可能性についての会話、 あの辺がこの映画のテーマかな。 しかし、最近、超売れっ子ですね、ジョン・トラボルタ。 しばらく前までは「あの人は今」状態になりかけてたのに(笑)。