12月に観た映画
12月7日
メン・イン・ブラック △
地球には既に異星人が移住しており密かに暮らしていた。
それを監視する機関MIB。
地球に不法侵入してきた異星人「バグ」によって地球に危機が訪れる。
ベテランMIB捜査官のトミー・リー・ジョーンズと
新米MIB捜査官のウィル・スミスは地球を救えるのか、というSF映画。
まずまず面白かったのですが、何か物足りなさが残りました。
すごい期待を持って観に行ったわけでもないのですが....。
MIBの存在が明らかになる前半が面白かったです。
有名なあの人やあの人が実は異星人だったり。
後半の素直なストーリー展開、あるいは、
コメディタッチなので地球の危機といってもハラハラしないし、
そのあたりが物足りなさの原因でしょうか。
小ネタでは結構笑えるのですが....。
「バグ」の顔は子供が書いた怪獣の絵みたいだったなあ。
12月13日
セブン・イヤーズ・イン・チベット △
オーストリアの登山家がチベットで幼き日のダライ・ラマと交流する話。
登山家を演じるのが人気絶頂のブラッド・ピット。
名前で客を呼べる俳優になりましたね。
実話ベースで僧との心の交流の話と聞いて、居眠り必至、
苦手なタイプの映画だと思ったのですが、
ブラッド・ピットの名前につられて観てきました。
で、最後まで居眠りすることなく観ることができました。
いちおう実話ということなので、逆に展開が読めないんですよね。
確かにそのうちチベットにたどりつくのは確実ではあるのですが。
次はどうなるのかなあと思って観ていると、居眠りしなくて済むわけです。
集中力を生むんです。
以下、ちょっとネタバレ。
登山家は明らかにダライ・ラマの中に、離ればなれになった息子を見ています。
登山家はダライ・ラマとの交流の中で癒されていくと同時に、
息子への想いも募らせていくという感情を持ったのではないでしょうか。
しかし、幼いながらもダライ・ラマは登山家よりも一枚上手でした。
登山家の感情を見透かしていたんですよね。
裏切り者が出てくるんですが、抵抗するにもタイミングがあるわけで、
ある程度仕方ないんじゃないかなあという気がしました。
もちろん中国側の行動には憤りを感じましたが、
彼の行動にはそれほど怒りを覚えなかったんです。
私のこの感覚は変ですか?
とまあ、観終った後にいろいろと考えましたが、
歴史の勉強になった気がするというのが全体的な印象ですね。
ブラッド・ピットファンは当然必見。
12月20日
タイタニック ◎
沈没するタイタニック号上で、
貧乏画家と、家のため金持ちと婚約させられた令嬢とが恋に落ちる話。
ジェームズ・キャメロン監督は「ターミネーター」「ターミネーター2」
「エイリアン2」と、大のお気に入りの監督。
その作品はとにかく派手でダイナミック。
本作品も沈没シーンは大迫力。それだけでも一見の価値はあるのですが、
なんと実は「タイタニック」は大メロドラマなのでした。
2人の恋に共感できるかどうかが泣けるかどうかの境目なので、
かったるいと思わずに2人の恋につきあってあげてください。
回想形式だったので、どうしてだろうと思ったのですが、
- 感情移入の対象をはっきりさせる
- 2人の恋愛だけで物語を引っ張っていくのが苦しいと感じたため、
ダイヤのエピソードを入れたかった
- 深海シーンを入れたかった
という理由を思いつきました。ま、どうでもいいことですが。
12月29日
バウンド △
レズの二人が、
うちひとりの情夫であるマフィアから上納金を奪おうとするサスペンス映画。
マイナーな感じの映画で、
ハッピーエンドになるかバッドエンドになるか着地点が見えません。
それだけにわくわくしながら観ることができました。
ほとんどの場面が隣り合う2つの部屋だけで、
安普請という設定をうまく使ってありました。
妻の恋人、夫の愛人
劇作家である夫は不倫中。妻と別れるために有名男優に妻を誘惑してもらうが....。
話自体は楽しめたのですが、結局何が言いたかったのかなあ?
自分らしく生きることが大切だということかな?
ジョン・ボンジョビ演じる有名男優の意図が見えませんでした。
CURE ○
頻発する殺人事件。それぞれの事件の容疑者はすぐに捕まるが、
これらの事件には被害者の胸がXに切り裂かれるという共通の特徴があった。
事件を追う刑事がみたものは、というサイコサスペンス映画。
人間はいろいろなストレスにさらされています。
これをきれいさっぱり消してしまえればどんなに楽なことでしょうか。
こういったことは誰でも思うことでしょう。
しかし本当にそれをやってしまったらどんなことになってしまうか。
それを見せてくれたような気がします。
とは言え、この映画はいろいろな解釈ができそうです。
頭を使って観なければいけないタイプの映画でしょう。
はっきり言って1回観ただけではよくわかりませんでしたので、
機会があればまた観たいと思います。